★★★★
重厚なミステリー小説。
「平成」その30年間に実際に起きた文化・風俗を俯瞰しながらブルーと呼ばれた男の生涯を描いた作品。
子供の貧困、外国人の低賃金労働など現代に置ける問題提議を絡めつつ、一番根底にあるテーマは児童虐待。
物語の主人公ブルーも例外ではない。
両親からまともな愛情を受けないまま育ち母親から殺人を強いられ、いつ狂ってもおかしくない状況だ。
殺人鬼にならざるを得ない環境が悲惨であり悲し過ぎる。
虐待の世代間連鎖がやるせない。
折しも今日の新聞に児童虐待の記事が。
そんな記事がなくなる未来が来る事を祈りながら読了。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば