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消えていく日に/加藤 千恵【レビュー】

★★★★★

加藤 千恵さんの短編集

「夏の飛びこみ」「安全じゃない場所」「エアポケット」「赤いプレゼント」
「返信を待たない」「消えていくものたち」「ハグルマ」「二十七歳」「新しい干支」の9篇が収録されています。

加藤さんの紡ぐ物語が好きです。

文章自体はとてもシンプルなのに、次々と映像が脳内に浮かんで来ます。
それは実家の風景だったり主人公の住む家の台所だったり、又、親子、夫婦、友人の会話の場面だったりと様々ですが、その表情さえも鮮明に浮き出て来るから不思議です。

迷ったり落ち込んだりしながらも毎日を懸命に生きる女性達の姿を時に温かく、時に切なく描いた心に灯りが灯る様な素敵な作品集。




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