★★★
2009年1月に発売された『ダブル・ファンタジー』の続編です。
553ページと言う分厚さ、そして行間から香り立つような濃厚な性描写で読了まで結構な時間を費やしました。
主人公は脚本家・高遠奈津、省吾との離婚後、大林一也と暮らしていますが心も身体も満たされない日々を送っています。
そんな中、志澤一狼太、岩井良介、加納隆宏、様々な男性たちと逢瀬を重ねて行く奈津。
激しい性描写と、奈津と男達のメールやラインのやり取り、クズな最低男、大林、とあまりに濃すぎる内容で途中からお腹一杯、胸一杯になりつつも、この物語の着地点が気になり最後まで読み進めて行きました。
泣けてしょうがなかった終章、全てはそこに辿り着くまでの序章に過ぎなかったのかも知れないけれど、ハードな官能小説を読み終えた印象。
ある意味、村山さんの筆力に驚かされた作品。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば