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首の鎖/宮西 真冬【レビュー】

★★★★

タイトル通り、「家族」と言う名の鎖に繋がれた人々の物語です。

主人公は人生の全てを祖母と母の介護に捧げてきた40歳の勝村瞳子(かつむらとうこ)
心療内科で妻の束縛と執拗なDVに悩む丹羽顕(にわけん)と出会いそこから物語は大きく展開して行きます。

瞳子の気持ちを理解しているふりをして肉体関係を求める神田、瞳子の未来を案じる事もせずただ介護人員として扱う父親、姑から受けた仕打ちを娘にぶつける母親。
血が繋がっているとは思えないエゴの吹き溜まりの様な家族の中、必死に頑張る瞳子の姿が辛かったです。

介護問題、認知症、DV、いつどこで起こってもおかしくない出来事に殺人が加わりラスト1行まで目が離せませんでした。
一気読み出来る家族サスペンス。




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