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おはなしの時子/朝比奈 あすか【レビュー】

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おはなしの時子 [ 朝比奈あすか ]
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★★★★

騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか。
そんなの前者に決まっている。

主人公は詐欺電話で大金を奪われた79歳の時子。

娘から責められる彼女の姿が気の毒でならない。

情報弱者になる事も、認知機能の衰えも、誰もがいずれ辿る道だ。
突然の出来事に冷静さを保てる人など、どれほどいるだろう。

そんな時子が、自宅の固定電話で「おはなし電話」を始める。

話し相手を求め電話を掛けてくる人々への時子の眼差しが温かい。
寂しさを抱える彼女だからこそ生まれる優しさに、胸がじんわりと満たされた。

私も時子さんと0874(おはなし)したくなった。




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