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★★★★
実話をベースにした461頁の長編を3日掛けてじっくり読み終えた。
昭和54年の『三菱銀行人質事件』を元に描かれた本作。
銀行に立て籠もった犯人は当時30歳。
4人を殺害し説得に駆けつけた母との対話を拒んだまま射殺された男は、なぜ凶行へと向かったのか。
母と元恋人、二人の証言から少しずつ浮かび上がるのは、無学な母、絶えずつきまとう貧困、逃れようのない生育環境の影。
時代のせいだけでは片づけられないが、その歪みはあまりに深い。
理不尽を憎み続けた末に破滅へ向かった彼の人生を追いかけても、胸に残るのはただ虚しさだけだった。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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