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病に至る恋/斜線堂 有紀【レビュー】

★★★★

衝撃作『恋に至る病』のスピンオフ作品。

「病巣の繭」
「病に至る恋」
「どこにでもある一日の話」
「バタフライエフェクト・シンドローム」
4話収録。

150人以上の被害者を出した自殺教唆ゲーム『青い蝶』主催者、女子高生・寄河景の物語を再び読める日が来るなんて。

前作は読み手で解釈が二分化されたが、本作で景は完全なるサイコパスだと確信した。

ギフテッドと呼ぶには危険すぎる景の性質。
幼少期のエピソードだけで戦慄が走る。

恋心は洗脳に、洗脳は執着に変貌し辿り着く先は破滅。

怖ろしいのにページを捲る手が止まらない。
中毒性のある一冊。




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