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七人の記者/一本木 透【レビュー】

★★★★

絶対に負けられない戦いがここにある。

富と名声を得る為なら手段を選ばない巨悪組織に、命懸けで勝負に挑んだ七人の記者達に胸が熱くなった。

私学助成金の不正受給、複数の女性への性暴力、研究成果の横取りと悪のてんこ盛り。

悪意と嘘が渦巻き、翻弄される記者達と同化するように自身も疑心暗鬼に陥った。

権力に屈するメディアの現状に歯噛みし、正義を貫けない社会に悍ましささえ感じ、無償で闘う彼等にエールを送り続けた。

終盤の大勝負は手に汗握る展開で緊張感MAX。

正しい事を正しいと言える社会であって欲しい。
権力に勝る真実に胸がすく。




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