★★★★
9月1日、幼稚園の先生をしていた時、この日は40日ぶりに子供たちに会えるとても幸せな日だった。
長い夏休みを終えて、こんがりと日焼けした子供たちが笑顔で登園して来る姿に喜びを感じた。
なのに、9月1日が日本で子どもが一番多く命を絶ってしまう日だと本作で知り衝撃を受けた。
物語は高永家の4兄妹の視点で描かれる。
それぞれが抱える痛みに胸が苦しくなる。
特に第三章では胸が塞がれ涙なしでは読めなかった。
最悪の選択をする前に、一番好きな人の顔を思い浮かべて欲しい。
あなたが生きているだけで幸せだと思う人が必ずいるはずだから。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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