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アフターブルー/朝宮 夕【レビュー】

★★★

第19回小説現代長編新人賞受賞作。

「有明の月」
「朝未き」
「入相の鐘」
「宵の明星」
「東雲の空」
葬儀関係のプロ集団・株式会社C・F・Cを舞台にした五話収録の連作短編集。

自殺や事件・事故などで損傷を負った遺体を扱う二課で働く五人の納棺師の喪失と再生の物語。

内容紹介である程度は覚悟して手に取った作品だったが、想像を絶する描写に目を背けたくなる場面が多かった。

納棺師達がそれぞれ抱える喪失も哀しく、人生のままならなさを痛切に感じた。

遺体修復という仕事に真摯に取り組み、残された人達の心を癒す納棺師に感謝の念が堪えない。




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