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カット・イン/カット・アウト/松井 玲奈【レビュー】

★★★★

元アイドル、現在は俳優で作家として活躍する松井玲奈さんの最新作。

「私は誰のために」
「僕は何のために」
「みんなのために」
「あなたのために」
「オーバーラン」
「カット・イン/カット・アウト」
六話で構成された作品。

メインとして描かれるのは元国民的子役のアイドル・中野ももと、売れない中年女優・マル子(坂田まち子)

自分の居場所を模索し葛藤する二人の女性の心情が丁寧な筆致で綴られる。
一話のラストで衝撃を受けこの物語から目が離せなくなった。

演劇界を舞台に繊細な描写が光るエンタメ小説。

対照的な二人の行く末を見届けて欲しい。




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