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嵐をこえて会いに行く/彩瀬 まる【レビュー】

★★★

「ひとひらの羽」
「遠まわり」
「あたたかな地層」
「花をつらねて」
「風になる」

東北・北海道新幹線で青森、盛岡、仙台へ向かう人々を描いた5話収録の短編集。

本書の7頁に書かれている
「会えるときに会っておかなければ後悔する。そういう時代になったし、自分たちもそういう年代になったのだ」の一文が心に刺さる。

全話共通してコロナ禍が背景になっている事もあり、当時の閉塞感と大切な人に会えなかった苦しさが蘇った。

会いたい対象は友人、恋人、家族と様々だけれど、愛しい人達と共に過ごす時間がいかに尊いものかを改めて感じさせてくれる。




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