わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

逃亡犯とゆびきり/櫛木 理宇【レビュー】

★★★

「一一七人の敵」
「クロゼットの骨」
「シリアルキラーによろしく」
「かわいくない子」
「凍えて眠れ」
「逃亡犯とゆびきり」
六話収録の連作短編集。

『虎を追う』で心を鷲掴みにされて以来、追い続けている櫛木作品。

本作は今までの作風とは趣が異なり若干ソフトな印象を受けた。

フリーライターの世良未散と連続殺人犯で指名手配中の古沢福子。
高校の同級生だった二人がタッグを組み、過去の難事件の真相に迫る。

視点を変え、様々な角度から物事をみる事で反転する真実に驚愕。

グロテスクな場面もあるが、爽快な読後感を得られるシスターフッド小説。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)