★★★
澄み切った青空の日もいいけれど、ティアドロップを感じさせる雨の日に心安らぐ時もある。
永瀬珠、高峰能見、森侑、木下しずく、中学の卒業制作で出会った4人の同級生たちの30年を描いた大人の青春小説。
2025年4月から始まり物語は5年刻みで過去に遡っていく。
其々の時代の世相も反映されていて、ノスタルジーに浸りながら彼らが過ごした30年の月日に想いを馳せた。
マイノリティゆえの生き辛さや、日々の不安を丁寧に掬い上げ、優しく浄化してくれる。
作中の、ジュエリーリフォームの仕事が彼らの再生と重なり皆の未来を応援したくなる。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば