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眠れない夜のために/千早 茜【レビュー】

★★★

「空洞」「森をさまよう」
「水のいきもの」「あめ」
「しじまの園」「木守柿」
「夜の王」「繡しい夜」
「寝息」「仕舞いの儀式」
『眠れない夜は、』から始まる10話収録の短編集。

佐々木暁さんの装幀と、人気イラストレーター・西淑さんが描く美しい挿絵を眺めているだけで癒される。

そこに千早さんの洗練された言葉が合わさって、まさに眠れぬ夜、手にするのにぴったり。

1篇が短いので、物語として楽しむというより、想像を巡らせて、この世界観に身を委ねるのがおすすめ。

みなが寝静まった夜の時間が好きな私にとって、お守りのような大人の絵本。




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