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アイアムハウス/由野 寿和【レビュー】

★★★

上流家庭が集まる高級住宅地・十燈荘で起きた一家惨殺事件と16年前に起きた「十燈荘妊婦連続殺人事件」。

二つの事件の真相を「死神」の異名を持つ静岡県警の深瀬が追う。

登場人物の誰も彼もが怪しく最後まで犯人を見極める事が出来なかった。

SNSで見せる顔と現実とのギャップ、現代社会の闇を織り交ぜながら物語は展開していく。

家から出る事なく住人だけが使えるコミュニティサイトのみでの交流に薄ら寒さを感じる。
住民間で渦巻く見栄やプライドなど人間の持つ様々な負の感情に心が冷えていった。

真相が明らかになっても不穏なラストに鳥肌。




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