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薔薇村へようこそ (1)/ 柴門 ふみ【レビュー】

★★★★

全作品揃えている柴門ふみさんの最新作は、令和の家族の形を描いたもの。

1巻では50歳の西山慶一と、58歳の貴島英子、二つのケースが収録されている。

仕事を口実に家庭をないがしろにして来た西山。
離婚後、それまで尽くして来た会社にも見限られてしまう。
マッチングアプリで出逢った女性とも色々あり…。

実在していそうな人物の揺れ動く感情がリアル。
人生を逃げ出した人たちが集う場所・薔薇村をきっかけに、新たな居場所で歩み始める姿に勇気を貰える。

貴島英子のケースは意外な展開に涙した。

悲しみや喜び、挫折と再生を描いた家族の物語。




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