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十字路/五十嵐 貴久【レビュー】

★★★

『誘拐』『贖い』に続く星野警部シリーズ第三弾。

激しい雨が降る夜、帰宅途中の男性教師・織川が刺殺され死亡。
事件未解決のまま一年が経過し、今度はトリカブトの毒入りチョコレートで、バー経営の椎野が殺される。

二つの事件は一見なんの関係もなさそうだが、唯一の共通点として其々の娘と息子が天才的な絵の才能の持ち主である事が判明する。

この時点で犯人予想は付くが、動機は一向に見えて来ない。

織川の義娘・詩音と椎野の息子・流夏。

二人が味わって来た苦痛と絶望を知ると鬼畜とも思える被害者へ同情の余地はない。

結末はあまりにも哀しい。

※6頁 最後から二行目
誤 乗っった
正 乗った

※43頁 15行目
誤 殺されという
正 殺されたという

※63頁 最終行
「それは」の重複




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