わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

奸計の遁走曲 最新ベスト・ミステリー/アンソロジー【レビュー】

★★★

『陥穽の円舞曲』に続く二ヶ月連続刊行の第二弾。
今回も名立たる作家15名が勢揃い。

2019年〜2021年に発表された短編作品を厳選したものなので、お目当ての一穂さん、新津さん、降田さんのお三方の作品は既読だったのが残念。

面白かったのは、まだ単行本に未収録の知念実希人さんの『震え』。

以前読んだ『十字架のカルテ』の精神鑑定医・影山司と医師の弓削凛、懐かしい二人にまた逢えた。
交通事故を起こした大学教授の心の闇を暴いていく影山。
その沈着冷静ぶりと人間味ある姿が胸を打つ。

米澤穂信さんの『片恋』も毒々しくて面白かった。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)