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越境刑事/中山 七里【レビュー】

★★★★

過激な作品。
あまりの恐怖に言葉を失う。

発端は留学生の相次ぐ失踪。
被害者に共通するのは新疆ウイグル自治区出身である事。

犯人も、事件に中国公安部が絡んでいる事も序盤で明らかになるが、その後に続く展開が凄絶で思わず目を背けたくなる。

“県警のアマゾネス”こと、千葉県警・高頭冴子の正義が炸裂。
逃げた奴らを追い、舞台は日本から中国へ。

誤ったトップの下、カルト宗教に洗脳されたかの様に、罪のない人達を暴力で服従させる。
そこには人間の尊厳を根こそぎ奪う現実が存在していた。

ウイグル民族弾圧が絵空事ではない事を思い知らされる。




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