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嫌われ者の矜持/新堂 冬樹【レビュー】

★★★

大好物の復讐もの。
主人公の週刊誌編集者・立浪慎吾が、自殺に見せかけて殺された父の仇を打つ復讐物語。

犯人は最初から明かされている。

黒幕・帝都プロの社長・大河内はメディアを黙らせる影響力を持ち、司法をも動かせる権力の持ち主。
立浪は果たして権力に打ち勝ち大河内を倒す事が出来るのか。

暴力にも屈しない主人公の復讐を応援し続けた。
大河内を失脚させる為に、帝都プロ所属タレントのスキャンダルを追う立浪の姿が臨場感があって惹きつけられる。

権力を振りかざす輩に怒りが込み上げ、同調圧力に嫌気が差す。

結末には生ぬるさが拭えない。




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