わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

はじめての/島本 理生,辻村 深月,宮部 みゆき,森 絵都【レビュー】

★★★

小説と音楽を融合させた企画本。
4人の直木賞作家が書き下ろした4つの短編を元にYOASOBIが1年を掛けて楽曲を制作していくという前代未聞のプロジェクト。

4話に共通するテーマは「はじめて〇〇したときに読む物語」。

アンドロイドと所有者の交流を描いた島本作品と、不穏さが漂う二つの並行世界を描いた宮部作品はSF色が濃く独特な世界観。

学校で友人と上手く行かず家出した少女を描いた辻村作品と、3度告白をして振られた主人公の青春に胸キュンの森作品はリアル&ファンタジー。

「はじめて」本を読む人にお薦めのフレッシュな短編集。




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