わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

半逆光/谷村 志穂【レビュー】

★★

不愉快。
読みながらどんどん気持ちは沈み不快さが増して行く。

恋人のスマホを見ても良い事はないと巷で良く見聞きする。
本作の主人公、香菜子が見てしまったのはクローゼットの奥にしまわれたPC。
その中には夫と愛人の21年以上に渡る濃厚なメールのやり取りが残されていた。

不倫を全否定するつもりはないけれど香菜子が二人の息子の子育てに奮闘している最中に愛人との逢瀬を楽しむ夫には嫌悪感しか感じない。

不倫に酔ってその一部始終を本にし出版する愛人の行動も理解し難い。
人には守るべき最低限のモラルがあるはずだ。
読後は不快感Max。




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