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向日葵を手折る/彩坂 美月【レビュー】

★★★★

冒頭から不穏さ全開。
喉に刺さった小骨のように心に引っ掛かりを感じ、何か釈然としない思い、妙な違和感に心がざわつく。

父親が突然亡くなり、東京から山形の山あいの集落に引っ越した小学校6年生の高橋みのり。
この閉鎖的な集落で次々に起こる不穏な事件。

犯人は子供達が怯える「向日葵男」なのか!?

みのりと関わる二人の少年も秘密を抱えている様で目が離せない。

早い段階で犯人の目星は付くが終盤の伏線回収は想像の上を行き、あまりにも悲しい真実に胸が塞がれる。
最終章、向日葵流しの場面は感涙。

社会問題を巧みに絡めた青春ミステリー。




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