★★★★
「滅亡しない日」「非共有」「切れなかったもの」「お茶の時間」
「あたしは恋をしない」「正直な彼女」「神様の名前」「皺のついたスカート」
8話収録の短編集。
加藤千恵さんの作品には決して派手さはないけれど、その繊細な文章にいつも惹きつけられる。
親友のある行動でヒビが入った女子高生、「共有」の意味を再認識した女性、突然現れた昔の同僚に戸惑う女性、決別した母と10数年ぶりに顔をあわせた娘、「退屈」より「正直」な女性を選んだ男性の顛末
どの物語からもそれぞれの人物の揺らぎが伝わる。
『切れなかったもの』の姉妹には震えた。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞