★★★★★
朝井 リョウさん初読み。
473ページ、存分に堪能出来る充実した読書時間だった。
自分の存在価値に異様に拘る堀北雄介のキャラが際立っている。
小学生時代からの我儘ぶり、運動会プログラムの中にある、棒倒しやピラミッドに掛ける自己中な意気込み、他人から注目されたい一心の性質は高校、大学へ行っても続いて行く。
正反対に思われる智也との歪な関係性を『海山伝説』と絡める事で深みのある物語になっている。
登場人物達の心理描写は秀逸。
植物状態のまま病院で眠る智也と献身的に見守る雄介の心の内側はホラーの様で不気味ささえ感じた。
秀作。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば