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キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ (4) /長月 天音【レビュー】

★★★★

シリーズ第四弾。

今回の主人公は、シリウス池袋店の店長、鳥羽いつき・45歳。

同期が次々と退職していく中、結婚をしないまま初の女性店長となったいつき。

このシリーズの魅力は『キッチン常夜灯』で提供される美味しそうな料理だが、それにも増して、一人一人の人生が丁寧に描かれている所がいい。

いつきの仕事に対する情熱や、手にする事が出来なかったものへの想い、わかるわかるの連続だった。

飯テロ本であり、お仕事小説でもあるけれど、人生を見つめ直す心の処方箋のようでもある。

自分の居場所を確信し前進していく主人公の姿が眩しかった。




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