
★★★
私は母性神話を信じない。
世の中には我が子を可愛く思えない母親だって存在する。
それでもだ。
せめて子供が子供でいられる間くらいは必要最低限の義務を果たして欲しいと願わずにはいられなかった。
自由奔放なシングルマザー・芙美子を母に持つ望が主人公。
芙美子は幼稚園児の望をひとり家に置いて外出する。
恋人が変わるたびに住む場所を変えていく。
幼い望が空気を読み、立ち回る姿に胸が痛くなった。
ネグレクトから始まった育児は望の成長に伴い子どもへの依存へと変化する。
望が呪いから解放され自分の人生を取り戻せるよう願いながら読了した。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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