★★★★★
私が最近、大注目している辻堂ゆめさん。
本作も期待を裏切らない。
テレビから流れて来る「今日未明…」から始まるアナウンサーの声に不穏な響きを感じるのは私だけではないだろう。
描かれている5つの事件はどれも悲惨で、この作品を面白かったと言うと語弊があるが、ミステリーとして秀逸で文句なしに面白かった。
なにか事件が起きると私達は報道された事実だけを見て加害者を責め立てる。
そこには先入観や思い込みが多分に含まれ、当事者にしか分からない真実がある事を忘れがちだ。
事実が真実とは限らない。
驚愕と悲嘆、感情が揺さぶられる傑作。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
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読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
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