★★★★
2020年に刊行された『一橋桐子(76)の犯罪日記』の続編。
「老朽」「病気」「借金」「結婚」「孤独死」「暴力」六章で構成された長編小説。
前作では天涯孤独な桐子が刑務所で暮すメリットに気付き、少しでも長く刑務所にいられる犯罪を模索するというネガティブな内容だったが今回の桐子さんはとても前向き。
ハワイから帰国した雪菜と共に老朽化した猿山団地の管理人として働き始める。
誰かの為に心を尽くす事で桐子自身も幸福になれているようで、読み手までもがハッピーに気持ちになる。
なんといっても桐子さんの人間力の高さが一番の魅力。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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