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ダークネス/桐野 夏生【レビュー】

★★★

2002年10月に刊行された『ダーク』から23年。

再びミロに会える日が来ようとは。
なんて書いているが前作を殆ど忘れていた私。

それでも500ページに渡る長編を読みながらミロの壮絶な生き様が蘇って来た。

年月が流れ、村野ミロは60歳に、息子のハルオは20歳の医大生になった。

良い親子関係を築いていた二人だったが、自身のルーツを知ったハルオは母を捨て、自ら悪の巣窟へ乗り込んでいく。

全編を通してフィクションならではの邪悪さ。
復讐に燃える悪党たちの容赦ない暴力に目を覆う。

孤高の人、村野ミロのこの先の物語も読んでみたい。




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