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或る集落の●/矢樹 純【レビュー】

★★★

「べらの社」
「うず山の猿」
「がんべの兄弟」
「まるの童子」
「密室の獣」
「天神がえり」
「拡散にいたる病」
七話収録の連作短編集。

装幀とタイトルから怖々手にしたが、ページを捲って真っ先に目に入るフロッピーディスクが恐怖を煽る。

青森県にあるP集落では度々不思議な現象が起こる。
姉は異変し、僅か二歳の息子は母親から引き離され、お山の社に連れていかれる。

なんとも気味が悪く、常識が通用しないこの村への不快感が募っていく。

説明の付かない現象だからこそ恐ろしく、ねっとりと纏わり付く様な恐怖に戦慄した。

P集落に入ってはいけない。




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