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春のほとりで/君嶋 彼方【レビュー】

Version 1.0.0

★★★★

デビュー作『君の顔では泣けない』から追い続けている君嶋彼方作品。

本作も瑞々しさに満ち溢れていた。

「走れ茜色」
「樫と黄金桃」
「灰が灰に」
「レッドシンドローム」
「真白のまぼろし」
「青とは限らない」
各話のタイトルに色が入った6話収録の連作短編集。

とある高校を舞台に繰り広げられる青春小説だがこの年代ならではの心理描写がリアル。

大人でも子どもでもない彼らの純粋さや未熟さ、承認欲求など全ての感情が鮮明に浮かび上がる。

読み進めるうちに感じる繋がりと違和感。
最終話の伏線回収で構成の妙に感動した。

あなたの青春は何色ですか?




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