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コーヒーの囚人/砂村 かいり【レビュー】

★★★★

「コーヒーの囚人」
「隣のシーツは白い」
「どこかの喫煙所で会いましょう」
「招かれざる貴婦人」
「風向きによっては」
5話収録の短編集。

現在、大注目している砂村かいりさん。
今まで刊行された長編五作品も良かったが、初の短編集となる本作も面白かった。

どの物語にもコーヒーがアクセントとして登場する。
ほんのりとした甘やかさを感じていると突如現れる酸味と苦味にやられる。

身近に存在していそうな登場人物に自分を投影し、共感したり悩んだりしながら読み進めた。

棘も毒もあるけれど、随所にドキッとする言葉が散りばめられた上質な短編集。




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