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マリアージュ・ブラン/砂村 かいり【レビュー】

★★★★★

推しの砂村かいりさんの新作。

カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門<特別賞>二作同時受賞作『炭酸水と犬』『アパートたまゆら』で心を鷲掴みにされたが本作も良かった。

タイトルのマリアージュ・ブランは、フランス語で『偽装結婚』を意味する。

アロマンティック・アセクシュアル(他者に恋愛感情を抱かない・性的に他者に惹かれない)の二人が夫婦として生活する。

彼等の葛藤や迷いに共鳴し、愛おしさで胸が一杯になった。

一人として同じ人間はいないのだから、誰もがもっと自由でいい。

自分の心に正直に生きるふたりの姿が晴れやかで清々しい。




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