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岩井圭也氏への好きが加速した。
途轍もない衝撃を受けた『文身』以来、大注目している作家さん。
作風はソフトなものから重厚な作品まで幅広く、引き出しの多さに毎回驚かされる。
本作は『文身』の重厚さは鳴りを潜めているが、ソフトな語り口の中に、刺さる言葉がたくさん散りばめられていた。
古書店で深夜に開かれる読書会。
この場所に集う男女六人の表情や仕草までが脳内で再生されるほど人物描写が秀逸。
それぞれのエピソードへの吸引力も半端ない。
本を愛する気持ちが伝わり、この本に出逢えて良かったと心から思えた。
読後は幸せの余韻が残る。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば