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星が人を愛すことなかれ/斜線堂 有紀【レビュー】

★★★★

「ミニカーを捨てよ、春を呪え」
「星が人を愛すことなかれ」
「枯れ木の花は燃えるか」
「星の一生」
4話収録の連作短編集。

斜線堂有紀氏の恋愛小説は熱い。

アイドルオタクの彼氏に不満を抱く冬美、恋愛よりVTuberとして輝きたい雪里、地下アイドル同士の恋愛に固執する希美、『東京グレーテル』のカリスマアイドル・赤羽瑠璃。

四人の女性たちから溢れ出す傲慢さと承認欲求。
だが、それを凌駕する愛の深さに胸がギュッと締め付けられる。

もどかしくて切なくて痛くて愛おしい。
読みながらそんな彼女達を応援し続けた。

一途な想いがひたすら尊い。




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