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悪意/増田 忠則【レビュー】

★★★★

「マグノリア通り、曇り」
「夜にめざめて」
「復讐の花は枯れない」
「階段室の女王」
悪意をテーマにした4話収録の短編集。

ホラーよりも恐ろしい。
ごく普通に平々凡々な日常を送っていた人達が何かをきっかけにして悪意の渦に飲み込まれ、罠に嵌り堕ちていく。

因果応報と呼ぶにはあまりにも酷い仕打ちに心が削られた。

人間誰しも心の中に悪が存在する。
その悪が境界線を越えた瞬間、悪意はその何十倍にも膨れ上がりブーメランのように舞い戻り己の首を締め上げる。

いつ自分の身に降りかかるかわからない。

明日は我が身とならない様に気をつけねば。




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