★★★★
子供が子供でいられる世界。
そんな当たり前の日常が叶わない子らがいる。
イギリスで暮らす14歳の少女・ミアは、育児放棄の母の元、生活保護を受け、弟の面倒をみながら日々を過ごしている。
図書館で偶然手にした、大正期の日本に実在した金子文子の自伝に自分を重ねるミア。
100年の時を経ても、同じように苦しむ二人の姿がシンクロする。
大人に頼る事を諦め、自分の思いの丈を、ラップの歌詞にぶつけるミア。
彼女の魂の叫びに胸が締め付けられる。
辛い本だ。
けれど大人こそが読むべき本でもあった。
子供達にトカレフなんか持たせてはいけない。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば