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残酷依存症/櫛木 理宇【レビュー】

★★★★

浜真千代再び。

『殺人依存症』の続編だが読後感は悪くない。

東京・青梅で起きた女子大生殺害事件を追う刑事達の姿と並行して描かれるのは、サークル仲間三人の監禁場面。
延々と続く過激で執拗な暴力に目を背けたくなる。

けれど徐々に明らかになる真相を知れば知るほど、この女子大生と三人のクズ男達に自業自得だとの思いが募る。

実在した性犯罪を絡めながら描かれる事で、被害にあった女性や被害者家族の心情を想像し、怒りと悲しみで胸が塞がる。

私刑や報復、それらの行為が許されないと頭では理解しつつも、真千代を完全不定出来ない自分がいた。




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