★★★★
人間の愛憎を落とし込んだ壮大なファンタジー作品。
タイトルから児童虐待物を想像していたが良い意味で裏切られた。
一枚のチラシがきっかけで新興宗教『至恩の光教』に入信した家族。
胡散臭さ満載のカルト集団で生活している事で日常的ないじめに合う少年。
ここまでは有り勝ちな流れだがそこからの展開が凄い。
世界に蔓延する感染症と1700年という長い年月を生きて来た不老の魔族の関係。
突拍子もない物語の様だが家族や仲間の絆は昔も今も変わらないと思える。
憎しみの感情から解放されたガオの行為に涙しラストシーンの美しさに溜息が漏れる。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば