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子供は怖い夢を見る/宇佐美 まこと【レビュー】

★★★★

人間の愛憎を落とし込んだ壮大なファンタジー作品。

タイトルから児童虐待物を想像していたが良い意味で裏切られた。

一枚のチラシがきっかけで新興宗教『至恩の光教』に入信した家族。
胡散臭さ満載のカルト集団で生活している事で日常的ないじめに合う少年。

ここまでは有り勝ちな流れだがそこからの展開が凄い。

世界に蔓延する感染症と1700年という長い年月を生きて来た不老の魔族の関係。
突拍子もない物語の様だが家族や仲間の絆は昔も今も変わらないと思える。

憎しみの感情から解放されたガオの行為に涙しラストシーンの美しさに溜息が漏れる。




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