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赤と青とエスキース/青山 美智子【レビュー】

★★★★

「金魚とカワセミ」「東京タワーとアーツ・センター」「トマトジュースとバタフライピー」「赤鬼と青鬼」
4話収録の連作短編集。

本作は『エスキース』と題された一枚の絵画が鍵となりメルボルンと東京を繫いだ奇跡の物語。

様々な愛の形に心の中が温かく満たされていく。

描かれているのは、恋、仕事、夢、挫折、誰もが経験して来た事だ。
等身大の登場人物の揺れ動く感情に、自分の人生を重ね合わせ共感する事しきり。

エピローグでは運命の仕掛け人の鮮やかな仕事ぶりと、作者の仕掛けに感動し胸が一杯になる。

必死に生き抜いた皆が愛おしくなる読後。




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コメント一覧

  • Comments ( 2 )
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  1. よつばさん♪
    すっごくご無沙汰してます。
    これ、タイトルが気になって、こちらに飛んできたら、表紙や帯のコメントも気になるぅ
    そして、よつばさんのレビュー読ませてもらって、ますます(*^^*)
    私の場合、読書時間が、ほぼ昼休みの20分くらいで
    読みたい本がまだ何冊かあるから、しばらくしてからになるかもだけど、読みた~い
    φ(..)メモメモ
    年末に向けて、忙しい時期だし、心配なことも多いけど、ゆるゆると乗りきりましょう。

    • マカプウさん、こちらこそご無沙汰してます。
      コメント嬉しいわ♡ありがとう~。
      この作品、仕掛けがたくさんあってエピローグにじわじわ感動が押し寄せて来ます。
      連作短編の形になっているので、短い読書時間でも少しずつ読み進める事が出来るかも知れません。
      いつか読んでみてね。
      あっと言う間に12月も中旬になって忙しない日々だと思うけど身体だけは無理のない様にしてね。

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