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怖ガラセ屋サン/澤村 伊智【レビュー】

★★★

「人間が一番怖い人も」「救済と恐怖と」「子供の世界で」
「怪談ライブにて」「恐怖とは」「見知らぬ人の」「怖ガラセ屋サンと」
7話収録の連作短編集。

この世のものではない異形の存在も、生きている人間も怖い。
けれど一番恐ろしいのは、恨みを持ったまま亡くなった者の怨念だ。

自業自得、因果応報とも思えるが、この恐怖は鳥肌物。
恐怖をナメた者たちに「怖ガラセ屋サン」が下す容赦ない鉄槌。

中でも『子供の世界で』はイヤミスとホラーを融合させた味わいがあり、その恐ろしさに震える。

素直に読んでいくと、思わぬしっぺ返しにやられる恐怖本。




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