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戦後の混乱期に5人の男性を相次いで殺害し後に死刑となった北川フサ。
数十年後、フリーライターの海老原誠がその生涯を追う。
行間から伝わるのは深い憎しみだ。
殺人を肯定する意図はない。
だが、時代への怒りや、男たちへの憎悪が彼女をどれほど追い詰めたのかが痛切に伝わり肩入れしたくなった。
戦争が人々の心を蝕む様子は想像できても、一線を平然と踏み越える男たちの姿には憤りが募る。
読んでいる間ずっと「心の殺人」という言葉が頭から離れなかった。
終戦直後の風景描写は圧巻。
人間の業、孤独と哀しみ、愛情と憎しみを重層的に描いた力作。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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