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シニア・シンデレラたちのラストクルーズ/保坂 祐希【レビュー】

★★★

『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』
『死ねばいい!呪った女と暮らします』

以前読了した二作でも感じたが、作者の保坂さんは高齢女性の寂しさの描き方が秀逸。

本作では、尊敬していた義母に認知症の症状が現れ、喧嘩別れするように豪華客船に乗り込んだ冬美が主人公。

船内でキャビンクルーとして働く早苗と、ゴージャスな女性・茉莉と出逢う。

三人共に65歳。

皆、それぞれに事情を抱えていたが、袖すり合うも他生の縁、運命に導かれたような出逢いが心に変化をもたらす。

彼女達の新たな出航にエールを送りたい。




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