わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

激しく煌めく短い命/綿矢 りさ【レビュー】

★★★★

綿矢さんの新作は634頁、重量636gの超大作。

寝転んで読もうものなら、手を滑らせた瞬間に凶器に成り得る分厚さ。

だが内容は軽やかで、久乃と綸、二人の恋の行方を見守る様にゆっくりと3日掛けて読み進めた。

出逢いは中学校の入学式。
LGBTQなどの言葉が世間に認知されていない時代に惹かれ合った二人は周囲からの偏見に苦しめられる。

まだ中学生、純粋さと幼さゆえの攻撃性も併せ持つ彼女たち。
ある事がきっかけで亀裂が生じたが、二人の17年ぶりの再会に心躍った。

一度きりの人生、ソウルメイトの様な二人を心から祝福したくなる。




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