わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

君と結ばれる世界でなくても/メンヘラ大学生【レビュー】

★★★

学生の頃は早く大人になりたいと思っていた。
大人になった今は学生時代が懐かしくてしょうがない。

著者の作品を読むと、過ぎ去った日々の景色がまざまざと蘇って来る。

校舎から眺めたグラウンド、放課後の図書室。
ノスタルジーに浸りながら読み進めた。

不器用な主人公たちが織りなす8つのラブストーリーは、どれも痛くて切なくて歯痒い。

帯には「新時代の片想い小説」とある。
片想いゆえの必死さや純粋さに胸がギュッと締め付けられ、遥か遠くに置いて来た気持ちを思い起こさせてくれた。

誰かを想う気持ちは尊い。
キュン要素欠乏中の方におススメ。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)