わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

マザーアウトロウ/金原 ひとみ【レビュー】

★★★

U-NEXTから出版されたコンパクトサイズの単行本。
182ページと分量は少ないけれど中身は濃厚。

結婚して三ヶ月、姑と初対面をする事になった40歳の波那。

目の前に現れたのは、上下金色のスーツに身を固め、金色の蝶ネクタイまで締めた、ぽっちゃり体型53歳の義母・張子。

普通なら引いてしまうところだが、意外と難なく受け入れる波那の懐の深さが頼もしい。

嫁と姑の垣根を超え、マブダチになった二人の韓国旅が愉快痛快爽快。

金原作品を読むたびに、自分がいかに狭い枠の中で生きているのか思い知らされる。

一度きりの人生楽しむが勝ち。




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