★★★
寺地はるなさんのデビュー10周年記念作品で五話収録の連作短編集。
『大人は泣かないと思っていた』でハマって以来、読み続けている寺地作品。
本作の舞台は街の小さなお店「テーラー城崎」。
主人公は幼い頃から可愛いものが大好きで頭のリボンがトレードマークの百花。
一言で言えばテーラーを営む伯母の加代子と姪の百花の物語。
大きな出来事は起こらない。
私達の身近にいそうな人達の日常が淡々と綴られる。
いつも寺地作品から感じる価値観に縛られない生き方や、固定観念からの解放は本作でも健在。
ありのままの自分を肯定してくれる処方箋小説。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
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松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
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辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
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