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リボンちゃん/寺地 はるな【レビュー】

★★★

寺地はるなさんのデビュー10周年記念作品で五話収録の連作短編集。

『大人は泣かないと思っていた』でハマって以来、読み続けている寺地作品。

本作の舞台は街の小さなお店「テーラー城崎」。

主人公は幼い頃から可愛いものが大好きで頭のリボンがトレードマークの百花。

一言で言えばテーラーを営む伯母の加代子と姪の百花の物語。

大きな出来事は起こらない。
私達の身近にいそうな人達の日常が淡々と綴られる。

いつも寺地作品から感じる価値観に縛られない生き方や、固定観念からの解放は本作でも健在。

ありのままの自分を肯定してくれる処方箋小説。




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