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災疫の季節/中山 七里【レビュー】

★★★

『夜がどれほど暗くても』の主人公、「週刊春潮」副編集長・志賀倫成シリーズ第2弾。
前作未読でも問題ない。

時はコロナ禍真っ只中。

<阿神儀会>を名乗る反ワクチン団体と売上げ至上主義の週刊誌、医療崩壊寸前の現場で奮闘する医師。

三つ巴の闘いに殺人事件が絡むミステリー。

犯人は予想通りだったが、本作の読みどころは災疫の最中に繰り広げられる人間模様。

日々増加していく死亡者数に慄きながらワクチン開発を待った日々を思い出した。

阿神儀会の同調圧力と、売れてなんぼの週刊誌に嫌悪感を抱きながら、医療従事者への感謝の気持ちが蘇った。




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